
治るのかな? どこにいけばいい? 何をしたらいいの?
上記の疑問に答えます。
読み書き障害ってなんだろう?
・知的には問題がないけど、読み書きが苦手
・いじめにつながることもある
・チェックシートでスクリーニング
・自治体や医療機関に相談
・診断は専門の医療機関で
・サポートは色々
・タブレット導入(iPadなど)も効果的
臨床経験10年以上の医師をしている私が
子供が読み書き障害で色々と試行錯誤した経験を生かして上記を解説します。
読み書き障害ってなんだろう?
知的には問題がないけど、読み書きが苦手
知的な遅れや視力や聴力に問題がなく、
学校で勉強して、
本人も努力しているのに
「読み書き」の遅れがみられる状態です。
文字を見る能力、文字を音にかえる能力、
文字を意味にかえる能力のいずれかに問題があります。
いわゆる学習障害の一つです。
小学校に上がる前に気づくことは難しく、
漢字を習い始めてみつかることが多いです。

スティーブン・スピルバーグも読み書き障害です。
いじめにつながることもある
本人の努力にもかかわらず
周囲に怠けていると誤解されることが多いのも現実です。
いじめにつながることもあり、
自分はダメなんだと自信喪失することも多いです。
早めにサポート体制を整えましょう。
チェックシートでスクリーニング
読み書き障害を早く見つけようと学者たちも研究しています。
診断は、チェックリストだけで行うわけではありませんが、
より早く読み書き障害をみつけようと作られました。
多くの項目に当てはまる場合には可能性が高いです。
どこに相談したらいいの?
医療機関や自治体(福祉担当、教育委員会など)、
普段接する学校の先生に相談すると、
支援学級の状況など地域に応じたアドバイスがもらえるでしょう。
診断は専門の医療機関で
まずはかかりつけの小児科などで相談しましょう。
そこから紹介状を作成してもらい
学習障害を専門としている専門機関(大学病院など)へ紹介となることが多いです。
臨床心理士や言語聴覚士、医師によって
苦手箇所を分析します。

サポートは色々
分析の結果をうけて、サポート方法を考えましょう。
また、必要に応じて言語聴覚士による訓練を行います。
タブレット導入(iPadなど)も効果的
文章の読み上げ機能のあるタブレットや
アプリでの訓練も有用です。
訓練に通うのが困難なときにも有用です!
まとめ
読み書き障害は学習障害の一種です。
さまざまなサポートの手段があります。
専門家の診断を受けたら、そこがスタートです。
悩まず、相談しましょう!