ケモブレイン ってなんだろう。

ケモブレイン

抗がん剤治療を受けたあとから、なんだか忘れっぽい・・・

前となんだか違う・・・

 

それってケモブレイン かもしれません。

 

抗がん剤治療後に起こる認知機能低下『ケモブレイン 』について説明します。

目次

ケモブレインってなんだろう

症状

抗がん剤治療の後に認知機能の低下を訴えることが分かってきました。

具体的には、

物忘れがひどくなった

集中力が落ちた

頭がぼーっとする

何かをしていても途中で何をしていたか忘れてしまう

頭が急に真っ白になる

言葉がパッと出てこない

要領よく話せない

乳がん、卵巣癌、血液がん、大腸がん、精巣がんで報告されています。

原因

抗がん剤による神経障害が要因として注目されています。

炎症、脳血流低下、神経伝達物質の異常や

脳の神経障害などが要因とされていますが、特定はされていません。

また、抗がん剤の要因だけでなく(投与量、複数使用したか、脳への到達の仕方)、

抗がん剤治療を受けた患者さん自身の要因も関与しているとされています。

(年齢、ホルモンの状況、遺伝的なもの、もともとの認知機能、放射線治療したかどうか)

検査・診断

検査や診断の方法は標準的なものは定まっていません。

頭部MRIで脳の容積が減っていることも知られています。

検査として

TMT(trail maiking test)、

COWA(controlled oral word associated test)、

HLLT-R(Hopkings verbal learning  test-revised)

が知られていますが、定まったものではありません。

それって治るの?

一時的なものであり、

徐々によくなると言われていますが、

継続することも多いです。

治療法

確立した治療法は残念ながらありません。

海外では、リタリンやアルツハイマーの薬を使用されましたが、

有効性ははっきりしなかったそうです。

日本でも一般的ではありません。

運動や脳トレ、認知リハビリが効果があり

ヨガでワーキングメモリーが良くなったり、

認知リハビリで不安や、抑うつが軽くなったとの報告もあります。

脳の訓練(脳トレ、脳リハ)、

リラクゼーション、エクササイズ、コーピングが効果がありそうです。

 

まだまだ不明な点が多く、
残念ながら医師もよくわかっていないのが現実です。
確立した治療はないですが、
脳トレ、運動、気分を落ち着けることで改善も期待できます。
是非ともやってみましょう。

 

参考文献

American Cancer Society web sitehttps://www.cancer.org/Chemo Brain2020

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